みなかみ町月夜野学校給食センター様が全国学校給食甲子園で優勝しました
食育推進の一貫として2006年に発足した「全国学校給食甲子園」。第10回という節目で、見事優勝を果たした「みなかみ町月夜野学校給食センター」栄養教諭 本間様にお話を伺いました。
Q.この度は優勝おめでとうございます。
この「全国学校給食甲子園」には、いつから挑戦されているのでしょうか?
A.第1回から応募しています。利根沼田地区は、栄養士・栄養教諭が合同で献立研究をしており、全センターで応募しています。地区でレシピが被らないように打合せをしたり、組み合わせや盛り付けなどお互いにアドバイスをし合ったりしていますので、みんなで勝ち取った優勝だと思っています。
Q.優勝したことで、周囲の反応はいかがですか?
A.協力していただいた地元農家の方々から「おめでとう」と言っていただけるだけでなく、栄養指導で訪問した学校では児童・生徒から「おめでとう」と声をかけてもらいました。
本大会での優勝は、児童が「自分達が普段食べている給食が日本一になった」という誇りを感じ、給食をより食べてくれることに繋がると思っています。だからこそ、「より美味しいものを提供したい」という強い思いを胸に大会に臨みました。
Q.今回応募した献立内容は、どのような工夫をされましたか?
A.給食甲子園に応募する時期と、決勝戦の時期が異なるため、決勝戦の時期に採れる旬の野菜を考えつつ、レシピを考えました。例えば、以前アップルソースを絡めて提供していた「上州豚」は甘くて好みがはっきり分かれてしまいました。そこで、決勝戦の時期に旬をむかえる生姜を加え、さっぱりとした味にアレンジしてみました。
また、栄養価、見た目、ボリューム、調理時間にも配慮を重ねました。
Q.どのような場面で、「ミールくん」を活用していただけましたか。
A.栄養価はもちろんミールくんで計算しました。
給食甲子園は「学校給食で提供したことのある献立」が大前提ですが、献立の組み合わせや提供する時期により、使用する食材や量を調整します。ミールくんでは、登録されている既存の献立に対し、食材や量を簡単にアレンジできるので助かりました。
ミールくんから実施献立報告書という帳票を出力し、栄養価を確認したり、同じ食材を色々な献立で使っていないかを確認したりもしました。
Q.最後にひとことメッセージをお願いします。
A.普段から地元の食材を給食に取り入れ、食べやすいように工夫しています。そのおかげかみなかみ町全体としては年々残食が少なくなってきており、中には「家では食べないけど学校だと食べられる」「苦手だけど頑張って食べてみる」と言ってくれる児童もいて、嬉しく感じます。
今後も食育を通じて、1人でも多くの健全な児童たちが増えてくれると嬉しいです。